太田研 公開用Wiki

混同色線上の位置を画素のブリンク情報にマッチした色覚異常者用画像処理

研究背景

 人間は網膜内の3種類の錐体細胞によって色を感知しているが,その錐体細胞のうちいずれか,もしくは複数が正常に機能しなくなると, 通常とは色が異なって見えてしまう.これを色覚異常という.

 そのような色覚異常者にとっては,正常な色覚ならば識別のできる2つの色が混同してしまうことがある.そのような色の見え方の差が, 日常生活の中にも支障をきたす場面があり,色覚異常者を困惑させている.

 このような不便を解消するために,色覚異常者の色覚を画像処理によって補助する様々な研究が今日までに行われてきた.

研究目的

 本研究では色覚異常者の色の見え方を補助するために,識別困難な色を輝度の変化によるブリンク(点滅)によって識別可能にすることが 目的である.また,混同色線上の位置に応じて,点滅の強度や周期に変化を付けることで,色が連続的に変化していく様子を表現することが できるのではないかと考え,実験を行った.

 また,今回の実験では色覚異常者が日常生活の中で困る事の代表例として,焼肉の焼け具合とトマトの熟れ具合について実験を行った.


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