現在、日本国内には運動機能の低下を主な症状とする脊髄小脳変性性という病気の患者が2万人以上もいる。しかし、原因となる遺伝子に不明なものが多く、根治療法が見つかっていない。 そこで、新たな薬剤の開発が必要となってくる。しかし、薬剤開発にはかなりの時間がかかる。 その原因の1つとして、薬剤の効果を正確に調べる必要があることが挙げられる。
こうした背景から、本研究では、脊髄小脳変性症を患ったマーモセットと正常なマーモセットの運動(手の動き)に対して、 画像処理を用いて運動測定を行い、そこから病気の判別を行うことを目的とした。この研究により薬剤の効果を定量的に判断できるようになる。